MONOLITH Coin Signet Ring -Apolloのご紹介

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今回は、紀元前48〜27年頃、小アジア南西部のリュキア地方で発行された銀貨を用いたリングをご紹介いたします。


MONOLITH Coin Signet Ring – Apollo


現在のトルコ南西部、地中海に面するリュキア地方。
海岸沿いには港を持つ都市が点在する一方、内陸には険しい山々が連なり古くから独自の文化を育んできた地域です。

やがてこの地では複数の都市が結びつき、リュキア連邦と呼ばれる共同体が形成されました。
今回使用したのは、そのリュキア連邦に属するマシキュテスの名のもとで発行されたヘミドラクマ銀貨です。
マシキュテスはリュキア中央部の山岳地域を指し、その貨幣はミュラを中心に発行されたと考えられています。


表面に描かれているのは、月桂冠を戴いたアポロンの横顔。
首元まで流れるウェーブかかった長い髪や、整った顔立ちが小さな銀面の中に細やかに表現されています。


アポロンは古代ギリシャ神話において音楽や詩、予言、治癒などを司る神であり、その頭を飾る月桂樹はアポロンを象徴する植物として古くから深く結びついてきました。

その由来として語られるのが、アポロンとニンフ・ダフネの神話です。
アポロンから逃れようとしたダフネは最後にその身を月桂樹へと変え、アポロンはその月桂樹を自らの聖樹とし、葉の冠を身につけるようになったと伝えられています。

のちに月桂冠は、勝利や栄誉を表す象徴として古代ギリシャ・ローマの世界へと広がっていきました。



裏面に刻まれているのは、アポロンを象徴する竪琴(リラ)。
四角い凹型の中に置かれたリラの横にはMの文字が刻まれており、マシキュテスを示しています。
同系統の貨幣では、このリラを中心とした図案が繰り返し用いられていました。

ギリシャ神話では竪琴はヘルメスによって作られ、のちにアポロンへと渡されたと伝えられています。
以来、竪琴はアポロンと切り離せない持物となり、彼が司る音楽や詩・調和を象徴するものとなりました。


表にはアポロン自身、裏には彼を象徴する竪琴。
一枚の銀貨の両面に神の姿とその象徴がそれぞれ刻まれています。

表面からは見えませんが、リングの内側には豊かな葉が重なる月桂樹を忍ばせてあります。



サイズは15号でのお作りです。

シンプルな縦長のフォルムは手元に心地よいボリューム感を与えながら、指のラインに美しく馴染みます。

 

月桂冠の葉や流れる髪など、古代の職人が残した細やかな表現を存分にお楽しみいただける特別な一点です。

 

詳細は、以下の商品ページよりご覧いただけます。

MONOLITH Coin Signet Ring –Apollo