MONOLITH Coin Ring -Athena / Horse
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Hepholの門倉です。
今回は、紀元前5世紀後半から4世紀中頃にかけて古代ギリシャ・テッサリア地方のファルサロスで発行された銀貨を用いたリングをご紹介いたします。
MONOLITH Coin Signet Ring –Athena / Horse
ファルサロスは、古代ギリシャ北部のテッサリア地方に位置した都市です。
西にはピンドス山脈、東にはエーゲ海へと続く平原が広がり、肥沃な大地と豊富な牧草地に恵まれていました。
この地域は古代より優れた馬の産地として知られ、騎兵文化が発展しました。

表面に描かれているのは、知恵と戦略を司る女神アテナ。
深く被ったコリント式ヘルメットには渦巻くような装飾や羽飾りが細やかに刻まれ、凛とした横顔をより印象的に引き立てています。
アテナは武力だけではなく冷静な判断力や都市を守る知恵の象徴として、多くの都市で崇敬されていました。

裏面には生き生きと描かれた馬の頭部の意匠。
筋肉の隆起やたてがみのディテールが非常に緻密で、今にも動き出しそうな躍動感があります。

古代ギリシャにおいて、テッサリアの名は馬とともに語られるほど。
軍事を支える騎兵や優れた軍馬はこの地域の繁栄を支える重要な存在であり、人々にとって大きな誇りでもありました。
アレクサンドロス大王の愛馬ブケファロスもテッサリア産と言われています。

またファルサロスは、この銀貨が生まれた数百年後ユリウス・カエサルとポンペイウスが激突したファルサロスの戦いの舞台となった土地としても知られています。
凱旋将軍として月桂冠を戴いたカエサルの偉大な足跡とこの土地の記憶へ敬意を示し、内側には古代ギリシャからローマへと受け継がれた勝利と栄誉の象徴であるローリエの葉を忍ばせました。

知恵を司るアテナと、大地を駆ける馬。
異なる象徴を一枚の銀貨に刻み、この土地が大切にしてきた精神と豊かさを表現しています。
この歴史あるピースを現代的なMONOLITHの構造に落とし込み、古代の遺物と現代の造形が調和する一点物のジュエリーへと仕立てました。
二千年もの時を超えた今なお、アテナの知的な眼差しと馬の気高さは圧倒的な存在感を放ち続けています。

サイズは16号のお作りです。
コインと言えばラウンドがほとんどですが、今回使用したピースは希少なオーバル形状。
縦長のフォルムは手元に心地よいボリューム感を与えながら、指のラインに美しく馴染みます。
二千年以上もの間、世界を旅してきた小さな銀貨。
その長い旅路の終着点として、身に着ける方の日常に寄り添い、これからの未来を共に歩む特別なお守りとなりますように。
詳細は、以下の商品ページよりご覧いただけます。