[Archive] MONOLITH Coin Ring -Zeus のご紹介
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-本作品はすでに販売済みとなっており、現在はご案内しておりません-
いつもご覧いただきありがとうございます。Hepholの門倉です。
彫刻作品のような立体感を宿したゼウスのコインを使ったリングをご紹介いたします。
MONOLITH Coin Signet Ring -Zeus (SV925)
紀元前3世紀、広大な領土を誇ったセレウコス朝シリア。
第2代国王、アンティオコス1世の時代に発行されたブロンズ貨を主役に据えた力強いリングです。

表面に描かれているのは月桂冠を戴いた全知全能の神、ゼウスの横顔。
セレウコス朝の王たちは自らを神の子と位置づけることで、その支配の正当性を示そうとしました。
特にゼウスは王家の守護神であり、その横顔をコインに刻むことは王朝が神の加護のもとにあることを視覚的に伝える最も強力なメッセージでした。
アンティオコス1世は、当時アジア平原を脅かしていた強大なガリア人の侵攻を象軍と呼ばれる戦象部隊を駆使して打ち破ったことで知られています。
この勝利により、絶望的な状況から人々を救ったとして彼はソテル(救済者)という尊称で呼ばれるようになりました。
そんな守護と救済の時代に作られたこのコインには、まさにその力強さを象徴する図案が刻まれています。

裏面に刻まれたケラウノス(雷霆)は、ゼウスの最強の武器であり圧倒的な力と正義の象徴です。
古来より雷は、空から降り注ぐ神の意志そのものと考えられてきました。
中央に大きく雷を配し、それを取り囲むように王の名が刻まれた構図はヘレニズム期特有の均整の取れた美しさを今に伝えています。
さらに、雷の傍らには英雄ヘラクレスの象徴である棍棒や勇猛さを表す猪の顎骨といった小さな意匠が寄り添い、王家の正当性と勝利への意志を静かに主張しています。
神話の世界観が数センチの円の中に凝縮されたその佇まいは、まさに小さな彫刻作品のようです。

長い年月を経て深みを増したブロンズの古色と、シルバー特有の静かで潔い光沢が重なり合うことで、コインの持つ立体的な造形がよりドラマチックに引き立ちます。

サイズは17号でのお作りです。
こちらのリングは現在展開しているMONOLITHコレクションの中でも、最も大ぶりなコインを主役にした特別な一点です。
そのスケールに合わせて地金を贅沢に巻いているため、SV925でありながら指にしっかりと沈み込むような重みを感じていただけます。
華奢な手指に合わせるよりもある程度ボリュームのある手指の方にこそ、その力強い造形がしっくりと馴染むバランスに仕上がっています。
困難を打ち破る救済者の意志と、全知全能の神が振るう雷の加護。
指元に宿るその確かな重みは、持ち主となる方の歩みを力強く支えるお守りとなってくれるはずです。
コインが辿ってきた長い旅路に想いを馳せながら、その唯一無二の佇まいをお楽しみいただければ幸いです。
本作品は販売済みです。
以下のページにArchivesとして残しています。
MONOLITH Coin Signet Ring -Zeus