MONOLITH Coin Signet Ring -Alexander III のご紹介

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今回は、紀元前4世紀末から3世紀初頭にミシア地方ランプサコスで発行されたアレクサンドロス3世の銀貨を用いたリングをご紹介いたします。


MONOLITH Coin Signet Ring – Alexander III


アレクサンドロス3世はアレクサンドロス大王の名で知られる古代マケドニアを代表する王です。

ポンペイで発掘されたアレクサンドロス大王とダレイオス3世の合戦を描いたモザイク画が有名です。

紀元前336年にマケドニア王に即位すると、東方への遠征を開始します。
ペルシア帝国を破りエジプトから中央アジア、インド北西部にまで及ぶ広大な領域を征服しました。
紀元前323年バビロンにおいて32歳という若さで死去しますが、短い生涯とは対照的に彼が残した影響はその後も長く続きました。

今回のコインは、現在のトルコ北西部、ダーダネルス海峡にほど近く海上交通の要衝として栄えた古代都市ミシア地方ランプサコスで発行されました。

 


表面に刻まれているのはネメアの獅子の皮を被った英雄ヘラクレス。

ギリシャ神話において並外れた力を持つ英雄として知られ、数々の困難を乗り越えた十二の功業の物語で広く知られています。


アレクサンドロスの王家であるアルゲアス朝は、ヘラクレスの血を引くことを自らの系譜として掲げていました。
そのため大王の貨幣に刻まれたヘラクレスは単なる神話上の英雄ではなく、王家の出自とアレクサンドロスの権威を結びつける重要な存在でもありました。

また、この若々しいヘラクレスの顔貌はアレクサンドロスの姿が重ねられているとの説もあります。

神話の英雄ヘラクレスと、世界を征服した若き王。
二つの存在が重なり合うような肖像はアレクサンドロス貨を象徴する図像として広く知られるようになります。

 


裏面に描かれているのは、ギリシャ神話の最高神ゼウス。
玉座に腰掛け、片手には神聖な鳥である鷲、もう一方の手には権威を示す長い笏を携えています。
その傍らには、 「アレクサンドロスの」を意味するΑΛΕΞΑΝΔΡΟΥの文字が刻まれています。


今回特に興味深いのは、このコインはアレクサンドロス本人の存命中ではなく、彼の死後に発行されたという点です。
彼が亡くなった後、巨大な帝国は後継者たちによって分割されていきました。
それでも広大な地域で流通し信頼を得ていたアレクサンドロス型貨幣は、すぐには姿を消さずにその図像と名前を受け継いだ銀貨が各地で発行され続けました。
アレクサンドロスという存在が持っていた影響力の大きさを今に伝えています。



この歴史ある銀貨が持つロマンをより深く表現するため、SV925とK18YGのコンビネーションという贅沢な仕立てを選びました。
銀貨の力強い風合いをゴールドが美しく引き締め、現代のスタイリングに自然と馴染むモダンなジュエリーになりました。

 


外側からは見えませんが内側にもK18YGのパーツを嵌め込み、放射線状の彫りを加えています。

職人が手彫りで丁寧に刻み込んだ繊細なそのラインは、誰かに見せるためではなく自分だけが知っている小さな誓いのように指元で静かに寄り添い続けます。


サイズは21号でのお作りです。
存在感のあるコインなのでリングもしっかりとしたボリュームでお作りしています。
身に纏う人の一歩をそっと後押ししてくれるような、確かな強さを秘めたリングに仕上がっています。

 


ちなみにアレクサンドロス大王と生涯をともにした愛馬ブケパロスもまた有名です。

このブケパロスにはツノが生えていたとも言われています。

誰も乗りこなすことができなかった荒馬をまだ少年だったアレクサンドロスが見事に乗りこなしたという逸話は、彼の類まれな洞察力と勇敢さを伝える物語として残されています。
ブケパロスは名馬の産地として知られたテッサリア地方の馬だったと伝えられています。

テッサリア地方ファルサロスで発行された銀貨を用いたリング、 MONOLITH Coin Signet Ring -Athena/Horse の裏面にも馬が刻まれています。


ブケパロスそのものを描いたものではありませんが、アレクサンドロスの物語にもつながるテッサリアと馬の深い関係を伝える一枚です。

 


獅子の皮を被ったヘラクレスの力強い横顔と、その裏側に刻まれた最高神ゼウス。
神話の英雄と最高神、そして残されたアレクサンドロスの名。
大王亡き後も受け継がれたその図像を、古代銀貨の陰影や歪みを生かしながら、唯一無二の一点物のリングへと仕立てています。

 

詳細は、以下の商品ページよりご覧いただけます。

MONOLITH Coin Signet Ring –Alexander III