MONOLITH Coin Signet Ring -Lion
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いつもご覧いただきありがとうございます。
Hepholの門倉です。
今回は、紀元前370〜360年頃に小アジア南岸のパンフィリア地方シデで発行されたオボル銀貨を用いたリングをご紹介いたします。
MONOLITH Coin Signet Ring – Lion
現在のトルコ南岸、地中海に面するパンフィリア地方に位置した古代都市シデ。
シデとは、アナトリアの古い言語であるルウィ語でザクロを意味します。
海に開かれた港を持つシデでは紀元前5世紀頃から銀貨の発行が始まり、さまざまな図像を刻んだ独自の貨幣が作られていました。
今回使用したオボルも、紀元前4世紀前半のシデで発行された小さな銀貨のひとつです。

表面に描かれているのは、大きく口を開いたライオンの頭部。
鋭く開いた口元から舌をのぞかせ、周囲には豊かなたてがみが刻まれています。
直径1cmにも満たない小さな銀貨でありながら、古代の職人による非常に力強く大胆な造形が残されています。
同型のオボルでは、こうした咆哮するようなライオンの頭部が繰り返し用いられています。
古代世界においてライオンは、その圧倒的な強さからさまざまな都市の貨幣や神話に登場してきた存在です。

裏面に描かれているのは、知恵と戦略を司る女神アテナ。
右を向いた横顔にはコリント式の兜を戴き、首元にはネックレスが表現されています。
このライオンとアテナの組み合わせは、紀元前370〜360年頃のシデのオボルに確認される特徴的な意匠です。
アテナは戦いを司る女神でありながら、単なる武力ではなく知恵や戦略・都市を守る力を象徴する存在として古代ギリシャ各地で崇敬されました。
力強いライオンと、知恵を司るアテナ。
小さな銀面の表裏に、全く異なる二つの表情が刻まれています。

今回のリングではライオンの輪郭を囲む地金に、職人が一本ずつ細やかな彫りを施しています。
古代銀貨に残るたてがみの線と呼応するように彫りを重ねることで、ライオンの力強い表情をより印象的に引き立てています。

リングサイズは11号。
Hepholのコインリングでは珍しい、プラチナでのお作りです。
(なぜプラチナでのお作りが少ないのかはまた別の機会にお伝えできればと思います)
Interval Diamond RingやSpan Diamond Ring などとの相性も良く、重ね付けもおすすめです。
シルバーとプラチナは一言で言うとどちらも銀色ですが、それぞれの素材が持つ光の表情には違いがあります。
長い時を経た銀貨の深い陰影と、重厚で滑らかなプラチナの質感。
色味を揃えることで一体感を持たせながら、素材の違いによってコインの表情がより際立つ特別な一点に仕上がりました。
詳細は、以下の商品ページよりご覧いただけます。
MONOLITH Coin Signet Ring -Lion