PLINTH Coin Ring -Nymph of Thessalia のご紹介

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今回は、紀元前4世紀後半から3世紀初頭、古代ギリシャ・テッサリア地方のラリッサで発行されたヘミドラクマ銀貨を用いたリングをご紹介いたします。


PLINTH Coin Ring –Nymph of Thessalia


ラリッサは、ギリシャ北部のテッサリア地方に位置する古代都市です。
広大で肥沃な平原に恵まれたテッサリアは古代ギリシャを代表する馬の産地として知られ、馬の飼育や騎馬文化が発展した土地でした。


優れた騎兵を擁したことでも知られ、馬は軍事を支える存在であると同時に土地の豊かさや富を象徴する重要な存在でもありました。
この地域の中心都市として栄えたラリッサの貨幣にも、さまざまな姿の馬が繰り返し登場します。

今回使用したコインは世界的なコイン鑑定機関であるNGC社によって、その真作性が証明されています。
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表面に描かれているのは、都市と同じ名を持つニンフ・ラリッサ。
古代ギリシャでは、川や泉、山や森といった自然に神聖な存在が宿ると考えられ、それぞれの土地には自然と結びついたニンフが存在していました。

ラリッサもまた、この土地と水に結びついたニンフとして崇敬され、都市そのものを象徴する存在として長く貨幣にその姿を残しています。

神話ではラリッサは海の神ポセイドンとの間に3人の息子をもうけたとされ、海王星の第7衛星の名前も彼女に因んで付けられています。


このコインで特に印象的なのが、こちらへ視線を向けるように表現された少し斜めを向いた肖像です。
古代の小さな銀貨の上で正面に近い人の顔を立体的に表現することは高度な彫刻技術を必要としました。


穏やかな表情と柔らかく流れる髪。
頭にはアンピュクスと呼ばれる女性や神々、あるいは高貴な馬などが頭部に着用した鉢巻のような髪飾りをしています。
小さな銀面の中にも女性らしい繊細な造形が残されています。


裏面に刻まれているのは、地面に転がろうとする一頭の馬。
前脚を折り曲げ、身体を低くした、今まさに地面へ身を預けようとする一瞬の姿が捉えられています。
貨幣資料でも horse prepares to roll と表現される、ラリッサの貨幣に見られる特徴的な図像です。


古代貨幣に描かれる馬というと疾走する姿や騎兵を乗せた勇壮な姿を思い浮かべますが、この銀貨に刻まれているのは馬の自然な仕草。
馬と深く関わりながら暮らしていたテッサリアの人々にとって、馬は単なる権威の象徴ではなく日々の生活の中に存在する身近な存在でもありました。
その何気ない一瞬を貨幣の意匠として残しているところにも、この土地と馬との深い結びつきを感じます。


土地を象徴するニンフ・ラリッサと、テッサリアを象徴する馬。
一枚の小さな銀貨の表裏に、この都市を形づくってきた二つの存在が刻まれています。
 二千年以上という長い時間を経ながらも、ニンフの表情や馬の身体の動きなど古代の職人によって刻まれた造形が今も残されています。



サイズは14号でのお作りです。

しっかりと角の立ったコインのフレームにダイヤモンドを彫留しています。

 

側面にもダイヤモンドを一周セッティング。

正面からは見えない位置に配し、手元の動きに合わせてふとした瞬間に光がのぞく仕立てにしています。

 



アンティークコインの力強さと、側面を一周するダイヤモンドの繊細な輝き。
ひとつで十分な存在感があるため、重ね付けをせずにこのリングだけでシンプルに身につけるのもおすすめです。

 

PLINTHの神殿の柱を思わせるアームの構造が二千年以上の時を経たコインの輪郭や風合いを際立たせています。
小さな銀貨から、この土地と人々が馬とともに歩んできた歴史を感じていただける一点です。

 

詳細は、以下の商品ページよりご覧いただけます。 

PLINTH Coin Ring -Nymph of Thessalia